ウェブサイトの問題を発見するためのユーザー調査

ウェブサイトの問題を発見するためのユーザー調査

アクセス解析でどのページを見ていて、どのページで離脱したのかなどの情報は把握することができます。
しかし、ユーザーがなんのためにウェブサイトを訪問したのか、どんなことを感じて離脱したのかといったそもそもの目的や感情は推測は可能ですが、計測はできません。

そこでユーザー調査を行い、問題点を発見、解決する手法の出番です。
このページでは代表的ないくつかのユーザー調査をまとめてみました。

ユーザビリティテスト

ユーザビリティテスト

ユーザーに実際のウェブサイトを利用してもらい、主にユーザーインターフェース(UI)の使い勝手の課題把握、評価をする手法です。
一般的にウェブサイトやアプリで実施します。
最近だとUX改善の現場などで耳にすることが多いですね。

まず「○○を購入してください」など課題を設定し、その課題を達成するための一連の流れを観察していきます。

実施する側はインタビューアー、記録係、オブザーバーなど役割ごとに複数人が必要です。

またユーザーも1人ということはなく、5人程度を手配します。5人のユーザーに実施するすることで、直ちに改善するべき部分の85%を突き止められると言われているのが理由です。

エスノグラフィック(行動観察)調査

行動観察調査

ユーザーインターフェース(UI)の課題だけでなく、ユーザーが日常生活の中でどのように商品・サービスを利用しているかなど行動パターンや心理を把握する定性調査手法です。

エスノグラフィ(ethnography)とは、民族学や文化人類学などで広く行われている研究手法で、フィールドワークによって行動観察をし、その記録を残すことです。これをマーケティングリサーチに取り入れ、生活者の日常的な行動から心理を読み解き、ユーザー自身が気づいていない無意識の行動や心理などを知る手法としたのがエスノグラフィ調査です。

調査対象を広く取り、ウェブサイトに訪れる前の検索や口コミ、閲覧。リアルな行動も含めた利用行動を対象とします。

アンケートやユーザビリティテストでは得られない気づきを得ることができますが時間やコストがかかるため手軽にとは行かないのが現状です。

ヒューリスティック調査

ヒューリスティック調査

「経験則」や「知見」と訳されるように「専門家の経験則をベースにした主観的な分析方法」です。
「エキスパートレビュー」と呼ばれる場合もあります。

被験者を必要とせず、分析者の作業のみで完結することから、自社のみならず競合との比較も含めて、幅広い相対的な評価をつけることが可能です。
ただし、分析者の経験値や思い込みなどに左右されることが多々あるため、他の分析手法と比べると正確性を欠いてしまう場合もあります。

そのため、単体で使用するよりも他の調査方法と合わせて調査することが望まれます。

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